The Iron Lady(2011、日本語吹替版) [映画]
導入部からぐいぐい引き込まれ
最後まですーっと引き込まれっぱなしだった
テレビ画面で、吹替版で見たにもかかわらず
クライマックスでは泣きそうになったし
スタッフロールが静かに流れていくのまで
自然と静かに見ていた
予想していた内容とはまるで違っていて
独りの老いた女性の話だった
その彼女がフラッシュバックで振り返るのが
「鉄の女」といわれた激動の人生だったというだけで
得てきたものと失ってきたものを思う情景は
女性はもちろん、私のようなおっさんにとっても
十二分に共感できるものだった
ラストシーンを見ながら
女の幸せってなんだろうと思ったが
それは永遠に答えの出ないことなんだろう
(スタッフに女の人が多いのも興味深い)
一方、男の幸せは
最愛の女性を幸せにすることにあるのだなと
こっちの方は認識を強くした次第だ
(だからいつまでも相手にされないのか…ヽ(`Д´)ノウルセー)
どんな役を演じても、「老い」を演じてさえ見るものに敬意をいだかせる
メリル・ストリープという女優の凄さをMAXに生かした作品である
大好物のイギリス映画だし
(同時期の「英国王のスピーチ」といろいろ重なるところが多い)
ラストではバッハの「平均律」を使用するなど
非常に私好みな作品だが、邦題だけはいただけない
「マーガレット・サッチャー:鉄の女の涙」
原題の"The Iron Lady"でいいじゃんという話である
内容を間違って伝えてしまっている
そうなのだ、こんな感じで
日本語字幕は翻訳者がミスリードする事が多い
中には勝手に自分の世界観に変えてしまう場合もある
私もかつてそうだったが、日本語字幕で見ると
なぜかオリジナルに忠実だと勘違いしてしまうので要注意だ
セリフを正確に聞き取り理解する力がないなら
オリジナルとは違うかもしれないと頭に入れながら
必死に聞き取りながら見たほうがいいと思う
(英語字幕を出しながら見るのも一手)
2012-10-03 09:04
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