本物は語らず：ふくちゃんラーメン@福岡

福岡の博多ラーメン店として
昔から名前が必ずあがるお店である
だからその名前は以前から知っていた
だいたいの場所も知っていたし
その近くを何度も通った
だが暖簾をくぐったのは今回がはじめてである
理由は、お店に格段に行きやすくなったこと
お店が移転したのではない
環状線という都市高速が整備され
このほど開通したためである
そのそばにお店があるのだ
しかし行こうという気になったのは
ある読者の方にいただいたコメントである

お昼過ぎだったのもあるだろうが
年末だからでもあるだろう、お客さんが多い
常連客と見られるお客さんは、列を見て引き返す
比較的余裕がある駐車場も常に満車状態

ほどなく店の人に招き入れられる
店中はカウンターとテーブル席
壁いっぱいに古く色あせた色紙が貼られている
まだアクセスが不便だったころから
有名人には有名なお店だったのだろう
メニュー表も古くて風情たっぷり
その中の「学割」という文字に懐かしさがこみあげた
しかも「学生服着用のみ」と書いてある
そんな懐かしさいっぱいの店内にレディガガのポスター
これも新しい物好きの福岡ならではだ

ラーメン（かた麺）　550円

大き目のどんぶりにたっぷり注がれた
スープに浮かぶ細かい泡
かすかに波打つ表面がいかにもこってり
何せ麺が見えないのである

一口すすると、旨い
始めから旨い　しっかり味がついてる
これは後になるとしょっぱくなるぞ
あるいは薄くなるかどっちかだと覚悟した
しかし味は最後まで、替え玉(100円)をしても
ほとんど変わらなかった
薄くないスープは、しかし辛すぎない
飲み干すことは出来ないものの
脂っぽくも臭みもなく
思ったほどこってりでもなかった

このこってりではないスープと
細麺ではない中細麺

そしてトッピングに辛子高菜が無く
にんにく系ともやしと紅しょうがだけであること

これが、「いわゆる博多ラーメン」とは異なるという
ふくちゃんラーメンの特徴なのではないか
チャーシューは、そのとろっとした脂が旨く
スープに沈んだ塊のまた美味しいこと！
さほどラーメン好きでもない家族にも好評だった
ごちそうさまでした

チャーハン　450円

ギトギト半分しっとり半分

餃子　300円

肉の旨みが感じられる餃子
チャーシューもそうだが
ここは肉も旨いと思う

帰宅途中郊外書店に寄ったとき
ケモノ臭がしっかり身についていることに気づいた
　　　　博多ラーメンをいま食べて来たばかりですよ
というニオイである
本物は語らず、ニオイをまとわせるのである
　
　
ふくちゃんラーメン　田隈本店

11:00-21:00（スープがなくなるまで）　火休　Pあり
福岡市早良区田隈２-２４-２



お店のサイト
>http://www.fukuchan-ramen.com/index.htm

コメント 4

今年のラーメンの締めは、この写真でいいと思いました。福山で言うなれば、つたふじ・七福などになりますか。ビジュアルで良さが伝わってくるのは大したものですね。
それでは、よいお年をお過ごし下さい。
by 惣太郎 (2011-12-31 15:28) 

こんばんは
お便りありがとうございます
そして背中を押してくださいって感謝します

>ビジュアルで良さが伝わってくる
身に過ぎた言葉ですが
お年玉としてありがたくちょうだいしときます(笑)

お世話になりました
惣太郎さんこそ、よいお年を
来年もよろしくお願いいたします

by nonn (2011-12-31 21:23) 

ふくちゃんラーメン、行かれたんですね。
いや、なつかしいです。なみなみと注がれたスープと
それを受ける皿（？）。当時のままですね。
文面からは味や匂いも変わらぬｶﾝｼﾞが伝わってきました。

正月には熊本に行ったんですが、途中で福岡に立ち寄りました。
でもこの年になるとラーメンよりうどんに食指が動き、牧のうどんに
行ってきましたよ。
こちらも福岡の人間のソウルフードですね。


by もとじ (2012-02-03 20:54) 

あ、背中を押して下さったのは
もとじさんでしたね！
ありがとうございました

＞受ける皿
スープの受け皿懐かしかったです！
たぶん全然変わってないと思います
レディガガ以外(笑)

＞牧のうどん
相変わらず旨いです
なんであんなに旨いんでしょう
あと、サービス昆布貰いました(笑)

またいろいろ教えて下さいね

by nonn (2012-02-06 18:04)