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永遠の彼女 [雑感]

昨年暮れから今年正月明けにかけて
合計3回彼女に会いに神戸に行った
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」である
ferm.jpg
最初は、ただただ見とれていた
2回目からは、彼女から話しかけてきた

気がふれたわけではない
長い時間見ているうちに
会話をしているような気になったのだ
良い話ではなかった、顔色も悪く思えた
最初に会ったときは輝いて見えたのに

原因は分かっている
フェルメールの絵の元絵となったという説のある
グイド・レーニという人の書いた
「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」という絵の存在である
20130713chenci.jpg

フェルメールのは実在の人物像ではないといわれている
一方レーニのは実在した人物だ
断頭台の露と消えた、悲劇の少女である
この2枚の絵、私には女性を象徴しているように思える
本来はフェルメールの絵のように
もって生まれた美しさを輝かせて生きるべきだし
それが理想であり希望なのに
現実にはベアトリーチェのように
環境や異性、世間に翻弄され運命を狂わせてしまう
いわばこの二つの絵は、女性の理想と現実なのだ
逆に言えば
もし、この元絵説が当たっているなら
「真珠の耳飾りの少女」でフェルメールは
女性が本来あるべき姿を描きたかったのではないか
この絵の女性のファンが多いとすれば
そのことを本能的に感じているからではないかと
想像するのである

   結局あなた偶像を追い求めてるだけで
   何も進歩していないじゃない

2度目の彼女は、そんな私を突き放したのだ

3度目にあったとき、フェルメールの少女は
希望は希望のままでいいと言った
私は理想だけど、本当にいるかもしれないわよ
だから求め続けてもいいんじゃない?

    大丈夫、きっといる

そう私の背中を押した彼女は再び輝いていた
晴ればれとした心持で最終公開日の神戸を後にした
ポケットにはもう1枚、入場券があったけれど
もう使う必要はない
次に会うときは彼女のホーム
ハーグ(オランダ)のマウリッツハイス美術館と決めたから
 

***【オマケ】JR三宮駅ぶらぶら***
20130330sannomiya.jpg

【金の鈴広場】
20130331kinnosuzu.jpg
狙いすぎなのか、あまり活用されてないようだ

【スイートオーブン】
20130331kogasibaum.jpg
窯焼きシューで有名なチェーン店らしいが
行ったときは「焦がしバウム」が一押し商品だった
行列だが味は普通らしい

【マネケン】
20130331manekensannomiya.jpg
普通なのに行列なのはこちらも同じ
福山駅でも行列だから人気があるのだろう

【トマトクリームうどん】
20130331tomotoudon.jpg
2回目で遭遇し、狙い(食べ)に行った3回目では
すでに販売終了だった(激しく食べたかったのに~)


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