古都猛暑行 #2：鹿さんもフリーズの巻

一日目の午後の家族の目当ては
奈良で開催中の平城遷都1300年祭
>http://www.1300.jp/
京都市美術館を出発し
途中の祇園で渋滞を避け
つい入り込んだ裏道は
京都風情たっぷりだったは良かったが
歩く観光客と狭さで
慣れないプリウスではヒヤヒヤものだった
それもなんとか切り抜けて
奈良県に突入したのもつかの間
今回初めて使うナビの指示する方向に
決定的なところで入り損ね
快調に走るはずだった自動車専用道ではなく
一車線しかない下道を延々と走ることに

家族の冷たい視線を浴びながら
なんとか会場の平城宮跡に辿り着くと
そこは車外気温41度の世界だった


広大な敷地に各展示エリアが散らばっていて
その間のかなりの距離を移動しなければならない
そのための移動手段
(デイズニーシーの電気自動車みたいなやつ)も
用意されてはいるのだが高齢者・障がい者限定で
家族の移動には向かない
程よい気候のもと、のんびり歩いて回るが本来の姿なのだ
この日は危険さえ感じるほど暑くて歩く気にならず
結局冷房の利いた施設をちょこちょこ回るだけで精一杯

あまりの暑さに買い食いする気にさえならなかった
「遷都すしバーガー」

食べたかったなあ

せっかく行った平城宮跡ですら
こんなヘロヘロ状態だったのに
妹はこの後東大寺に行くと言うのである
ありえへん

東大寺は奈良公園のそばにある
だから鹿も鹿のふんもいっぱいである
動くとますます熱くなり消耗するからだろう
駐車場から東大寺にいたる道のあちこちで
鹿さんたちは思い思いのポーズで固まっていた
観光客は彼ら(と地面に散らばるふん)を
避けながら黙々と流れていくのであった

東大寺

ヒトがアリの様だ

大仏さんは

どんなときも涼やかである

(つづく)