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「春との旅」を観に行く旅:イオンモール倉敷 [映画]

「春との旅」
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滅多に観ないテレビドラマを
観るともなく観ていて
存在感がある俳優さんが出てると
ほっとすることがある
最近では大河「義経」の石橋蓮司がそうだった
(だいぶ前ですな)
一服の清涼剤ってやつですね
若い時の勢いや雰囲気だけのメインキャストじゃなく
脇を固めるプロフェッショナル
この映画は、そういった
芝居の確かな俳優さんだらけである
大滝秀治、菅井きん、淡島千景、
田中裕子、榎本明…もういいですか?
小林薫がちょい役で出てるのには笑ってしまった
贅沢な缶コーヒーか

主演の仲代達矢は、まあ相変わらず
どこまでいっても仲代達矢なのだが
年を取った分、圧迫感が減少していて
その分観る方も肩の力が抜けて
受け入れやすくなった
だが存在感はさすが圧倒的であって
そこまでやるか的な芝居には絶句してしまう

一方孫娘である春役の女優さんは
素朴でアカ抜けない感じは良く出ていたが
感情表現がやや一本調子なのが惜しい

   みんないろいろあるんだなあ

使われたモチーフは「姥捨て」だが
作品を貫くテーマは人生そのものであるといえよう
選択の結果としての様々な人生のありようと
それに触れた孫娘・春自身の選択がポイントだ
人生だから正解も結論も無い
人生だからいろいろある
(孫娘にも、実はいろいろあることがわかってくる)
良いも悪いも甘いも酸いも、いろいろだ
そのいろいろを重くなく
(軽くは無い。その絶妙な按配が邦画らしい)
淡々と切り取っている
人生を扱う以上、リアリティが重要であり
俳優もスタッフも、それを真摯に追求していることが
作品全体を通じてひしひしと感じられる

しかーし!
人生はそれほど劇的なわけでもないので
追求し過ぎると映画にならない
だから仕方のないことではあるけれど
ストーリの流れの節目節目で
そしてやはり、ラストシーンの予定調和に
やや違和感を感じさせてしまうのが残念といえば残念

昔だったらば、琴線に触れよう触れようとして過剰に演出し
やっぱり邦画は陰気臭いというオチになるような内容なのに
淡々としてやさしく、ときにユーモアを交えて
2時間を飽きることなく過させてくれるし
温かい気持ちにもさせてくれるし
観た後もしみじみ考えさせてくれる
そしてなにより、日本を代表する名優さんたちの
見ごたえある芝居合戦を味わうことができる秀作です
個人的には音楽も素晴らしかった
おそらく今後テレビで使いまわされると思う
(福山では7/10から上映)

   ☆  ☆  ☆

映画を観たのはMOVIX倉敷というシネコンで
イオンモール倉敷の2階にある


バーゲンの日曜日とあって
それはもうすごい人出だった
20100705ionmall.jpg


で、その吹き抜けの広場で行われていたのが
「スペシャルスウィーツデイズ」
20100705mallhall.jpg
この日が最終日だった
期間限定のコラボスィーツがあまたある中
私が選んだのは

岡山米粉ロール(薔薇) 420円
20100705roserole.jpg
パティスリースゥエ サロン ド テ
(岡山市問屋町)の作品であるという
クリームもスポンジも
薔薇の香りがちゃんとする
ふんわりとして甘さすっきり
ロールケーキとしても旨かった

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