ボージョレーヌーヴォー狂奏曲 福山編

今年のボージョレーは特に出来がいい
50年来だ
とたびたびニュースで話題になっていた
メディアのいうことなので
はいそうですかぁ
くらいに思っていた
毎年似たようなこと言ってるじゃんね
と

11月の19日に解禁になって
ペットボトルで安売りされ
そのペットボトルはもう禁止だといわれて
また希少価値が出るんだろなあと
他人事に思っていた頃

東京・本郷の洋食屋(近日紹介)で
たまたま飲んだヌーヴォーの
なんと美味しいことか！
色から香りから口当たりから
全然違うじゃないか

いや、それはワインの
本来の美味しさでは無いかもしれないが
新鮮極まりないその味は
普通のグラスワインとは明らかに違ったのである

というわけで、福山に帰ってから急遽
ヌーヴォーを探し始めたのであるが

ハートピアにも酒屋さんにも置いていない
もう12月なんだから当たり前である

かろうじて
日化のイトヨで見つけたのが
アルベール・ビジョーのロゼ
グラス付きで1580円

ラベルがカラフルで可愛い
残り10本くらいだった
購入後は早めに飲めと書いてある

次に見つけたのはファミマ
ファミマでは4種類くらいヌーヴォーが売られていて
駅前のファミマで最後に残っていたのがこれだった

ボージョレー・ヴイラージュ・ヌーヴォー
というやつで2580円もした
もう手に入らないだろうと買ってしまった

これで打ち止めと思っていたら
ファミマさん、やってくれちゃいました
とある店舗(福山市内)の
隅の最下段で埃をかぶっていたのを
見つけちゃったのである

ペットボトルである
なのに1880円もする

肩のタグには
「環境にやさしい」「100％リサイクル」
と、エコを強調している
アルベール・ビジョーのやつで
ラベルはおろか
プラ製のスクリューキャップにも
ぶどうのデザインが施されている

いわゆる
ポップでキュートってやつですね

そもそもヌーヴォーって
「新酒」という意味なんだそうだ
本来、新しいうちに飲むべきなのだ
だからこそ、スクリューキャップだし
一時的にせよ
ペットボトルも許されたのだろう

飲めもしないのに
こんなに買っちゃって
いったい私はどうしたかったのだろうか
喜ぶのはファミマだけなのであった