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はじめて独りで「飛んで行った」話 [お出かけ]

諸事情があってヒコーキで東京に行った
ウン十年ぶり、小学生以来である
今話題のJALだ

空港に家族を出迎え・見送るたび
  怖いなあ、自分は絶対乗れないなあ
と思っていた

切符はネットで買った
前日まで買える、特割という安売りで
通常のほぼ半額
新幹線よりちょい高いという値段
碌な席じゃないだろうなと覚悟した

職場からクルマで広島空港に直行
駐車場はほぼ満車、あきを探すのに苦労する
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他の客がさっそうと追い抜いていく中
まごつきながら、係員に尋ねながら
はじめての搭乗手続き
やっとこさっとこ済ませて、あとは乗るだけ

そしていよいよ、出発の時間です!
jal.jpg

機体はエアバスA300-600R
シートは前から2列目の
なんと「クラスJシート」だった
良い席なので、気づかずに
とおり過ごしてしまった

ヒコーキは、ガタガタ振動しながら
10分遅れで離陸
その最中
ふっと力が抜ける感じがあって
内心ヒヤヒヤする
乗ってる人間への推進力の伝わりかたが
クルマや電車とは違うようで
このへん慣れが必要かも

シートベルト着用のサインが消えるまで
案外時間がかかった
その後、テーブルを出して
空港で買った三原・浜吉の空弁を食べようとしたら
アテンダントのおねいさんが
スープいらんか、お茶いらんか、新聞いらんか
あれでもかこれでもかとサービスしてくれた
(おかげで次のトイレが近くなった)
この辺もヒコーキならではのサービスである
(ひょっとしてクラスJシートだけかも)

離陸前後はともかく
上空に達してしまえば
シーンと静かになるものと想像していた
だがヒコーキは、始終うるさかった
「シャー」とかいうノイズが絶えず聞こえてくる
そして振動も
どこかしら、ガタガタ鳴りつづけている
ギア(車輪)を出すときにさえ
「ガコン!」という音とともに
機体が揺れたのには
つい笑ってしまった

騒音といい振動といい
狭い室内といい
欧州製なのに(だからこそか)
どこか垢抜けないインテリアといい
何かに似ていると思ったら
そう、ひと昔前のバスである
真っ黒な排ガスをもくもく吐き出していた
旧いバスと同じ乗り心地なのだ

ふと、窓際の客の向こうの小さな窓に
厚い雲から突き出た富士山の頭が見えた
その直後からシートベルトを締めろとの指示
やがて機体は降下を始め、厚い雲のなかへ

しばらくして
灰色一色だった窓に
突然工場群と煙突が現れた
と思ったら、もうそこが羽田空港で
しかも着陸目前だった。覚悟してる間も無い
そして着地と同時に、猛烈な急制動
おんぼろバスにしては無理しすぎである

そんなこんなで、羽田に無事到着
091109haneda.jpg

   人は凄いなあ

というのが搭乗後の感想である
あんな大きな塊に人を沢山乗せて空を飛ばし
広島から東京まで正味一時間で着くのだ

   そりゃ無理があるわなあ

おんぼろバスになぜか親近感が沸き
以前の恐怖感は薄らいだように思う
また乗りたいな、とか
実は思っていたりするのである
 
 
 
[おまけ]
帰りはいつもの夜行バス
途中休憩に寄った足柄SAで購入したもの
「富士山の雫」 650円
091109hujisizuku.jpg
限定販売のみたらしだんご
091117sizuku.jpg
甘辛い醤油あんがたいそう上品で
とろけるようにやわらかいもちが絶品

桜えびおにぎり 200円
091109sakuraebio.jpg
駿河湾産桜えびの皮がやわらかく
ほんのり香ばしい
柚子のあわい味わいがやさしい
期間限定のおにぎりである
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