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2011秋家族行その6:普遍的であること 山本二三展@神戸 [お出かけ]

「劇場版じゃりン子チエ」で背景を担当したのが
山本二三という日本アニメ界屈指の美術家である
その初の展覧会が、9月25日まで神戸で開かれていた
今回の家族旅行の目玉の1つだ

20111024nizochie.jpg
パンフレットより「じゃりン子チエ」冒頭シーンの背景

山本氏が美術監督として手がけた作品はほかに
「天空の城ラピュタ」(1986)
「火垂の墓」(1988)
「もののけ姫」(1997)
「時をかける少女」(2006)
などがある

20111021nizotickt.jpg
入場券より「時をかける少女」の背景

神戸でも、観客はゆっくりゆっくり進む
のんびりした関西弁で
時には仲間とはしゃぎながら
見たいものだけをさっさと見る関東とは
趣が異なるのが面白い

その、若い女性連れが
展示されている絵に驚嘆していた

  そうそう! 教室の壁ってこの色よねぇ~
  野球場のフェンスの壁って、こんな感じだよねぇ~

20111011nizopunfpage.jpg
山本氏とこの女の子たちとの間には
たいそうな時間と空間の隔たりがある
にもかかわらず
彼女たちは山本氏の絵を見て
自分のことのように懐かしがっている
芝居であれ絵画であれ
観客と共有する感情や価値観に訴えるものこそ
優れたパフォーマンスといえるのではないか
だから
対象をよく観察することが大事なのだろう

たとえばヴォーリズ建築でも
じゃあ何がいいかといえば
時代を超え世代を超え流行を超えて
見るものや住む者の心に寄り沿うことができるという
そのやさしさやぬくもりなのだ
 
 
山本二三展(2011/9/25まででした)
神戸市立博物館
20111010kobemusum.jpg
神戸市中央区京町24番地



コメント(1) 

コメント 1

日本アニメ DVD

たとえばヴォーリズ建築でも
じゃあ何がいいかといえば
時代を超え世代を超え流行を超えて
見るものや住む者の心に寄り沿うことができるという
そのやさしさやぬくもりなのだ
by 日本アニメ DVD (2011-11-09 12:34) 

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