福岡でも通用する「フランセの法則」

各地のデパ地下には
ご当地有名どころはもちろん
聞き覚えのある横文字名店のケーキが売っている
どれも見た目がゴージャスで値段も高めだ。500円位する
でも、そこのケーキが美味しかった例がない

美味しいケーキ屋さんって難しい
福岡は大きな街だから
有名店もそれなりにあるけれど
食べてみてそんなに感動したことはない
西鉄グランドホテルのケーキは確かに旨かったが
それなりの値段はしたからそんなに驚きはしなかった

福山でも有名なケーキ屋さんはたくさんあるが
私的に美味しいのは胡町のフランセや駅前大和屋である
昔からある、ご近所の普通のケーキ屋さんだ
そういうお店は一様に単価が安い、そして意外なほど美味しい
もしかしたら、ケーキ屋さんって、有名店やチェーン店より
こういうご近所の、ふつうのお店の方が美味しいんじゃなかろうか
私が福岡で慣れ親しんだのもコイデというご近所店だったし

というわけで
少なくともケーキに限っては
有名店よりご近所の普通のお店の方が安くて美味しい
とする
これを「フランセの法則」という

さて、今年の正月１月２日のことである
突然ケーキを食べたいと思った
そして近所のふつうのお店に初めて行ってみた
うちの近所には福岡でも有名なケーキ屋さんがあるのだが

そこのケーキは特に美味しいとは思わなかった
正月三が日のため閉まってもいた
だから最初から、狙いはこの有名店ではなく
かねてから気になっていた、普通のお店だった

そこは正月早々開いていた、作っていた、売っていた
買ってみた、食べてみた、そして美味しかった
福岡で買って食べたケーキで美味しいと思ったのは
久しぶりのような気がする

シューロール　250円

このお店を代表する基本的なケーキである
美味しいお店はクリームが美味しい

アップルパイ　300円

とにかく大きい
焼き具合もすばらしい
食べた妹は味に感動していた

モンブラン　350円

値段がさほど安くないのは
サイズが大きいためである
外見的な繊細さには欠けるかもしれないが
素朴で食べ応えがあって文句のつけようがない
そう、素朴というのが、ケーキには大事なのではなかろうか
私にとってはそうだ
　
　
手作り工房カトレア

福岡市南区長住6-10-10